おさかなヘルシーパワー 鮭
監修:(公社)北海道栄養士会 管理栄養士 木幡恵子
鮭に含有されている赤い色素アスタキサンチンは、老化や、病気を引き起こす一因となる抗酸化作用(サビをブロック)のはたらきがあるとされています。
アンチエイジング効果が高い
鮭は、身が赤いので、マグロなどの魚と同じように思われますが、実は白身魚です。赤い色素のカテノイド色素、アスタキサンチンを含有しているので、赤い色をしています。
鮭を包丁で卸していると、少し鮮度が落ちたり、季節も終わりに近づくと、赤い色素が外へ流れ出すことからも、赤身でないことがわかります。
抗酸化作用はビタミンEの約500倍
別名若返りビタミンと言われるビタミンEと比較しても、鮭に含まれるアスタキサンチンの抗酸化作用は約500倍以上もあります。
また、その抗酸化作用(サビをブロック)はビタミンCの約6000倍、コエンザイムQ10の約800倍、カロテンの約40倍とも言われています。
これまでのところ、過剰摂取すると稀に下痢を引き起こすことが報告されていますが、副作用の報告は無いと言われています。
アスタキサンチンは、単体でも効果はあるとされていますが、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートするので、美容にも良いとのことです。
鮭の氷頭は膝の痛み改善が期待できる
さらに、鮭の氷頭(目と鼻の間の軟骨部分)にはプロテオグリカンというコラーゲンが含まれています。
この成分は、軟骨にしか含まれない成分で、日常の食事からはほとんど摂取できません。プロテオグリカンは、膝の痛み改善が期待されると報告されています。
【調理・食べ方】
加熱や水にも強いアスタキサンチン
脂と相性が良く、熱や水にも強いので、鮭ツミレを鍋に入れて食べても効果が見込めます。
鮭を包丁で卸していると、少し鮮度が落ちたり、季節も終わりに近づくと、赤い色素が外へ流れ出すことからも、赤身でないことがわかります。
参考
厚生労働省、農林水産省、アスタキサンチンラボ、私達の健康を守るビタミンとミネラル、コーセー