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sustainability report サスティナビリティレポート

このコーナーでは、私たち食に携わる企業が社会的使命、および貢献を果たすために日々取り組んでいる活動を報告いたします。その目的は環境保全と食資源保全への取り組みを日々行うことにより、持続可能性の高い社会を創造してゆこうとするものです。日々エネルギー、資源の有効活用または節約を実現するためにスタッフたちがミーティングを行い、少しずつでも改善および創造を行い、活動しています。 

サスティナビリティレポート

2019年10月17日

地球温暖化

10月中旬に上陸した大型台風は、勢力を保ったまま日本列島に上陸し、各地に大きな被害をもたらしました。従来とは異なり、勢力を保ったまま上陸したには理由があります。それは、例年より日本列島沿岸まで海水温が2度高かったことです。台風は、海から蒸発する蒸気をエネルギーとして大きくなります。

本来、日本沿岸の水温は太平洋沖合よりも、海水温が低い傾向にあり、日本に上陸するまでには勢力が衰えるはずなのです。しかし今回は、日本列島沿岸まで海水温が高かったそうです。それがゆえに、エネルギーを蓄えながら、勢力を保ったまま上陸したのです。

また、降雨量が多くなったのも海水温の上昇によるものです。海水温が高くなると、水蒸気も過去より多くなりますので、その分、雨となって降り注いでくることになります。

全ては温暖化による問題で、地球温暖化はあらゆるところに、あらゆる形で変化をもたらしています。サンマの漁獲量が激減し、しかも小型化したのも、海水温の上昇が原因です。イカや鮭などにも影響を与えています。漁期も年々ずれており、中には漁獲量が激減した魚種もあります。

「あれ?今年は鮭が来るのが遅いぞ。」「今年はホッケの卵がこの時期なのに小さいな。」「どうして南の魚が水揚げされたの?」と、さまざまな事を感じとることができます。

私たちは、魚を通じて海水の温度や、海流の変化を感じることが出来るので、温暖化は、非常に身近に感じます。

年々、変化しているので、非常に危機感も強く、会社の会議の議題に上ることも多くなってきました。昨年のさかなだマート、サスティナビリティ会議では、温暖化を止めるために、漁場の現場からリアル感を発信していくことと、私たち企業に何が出来るかを考え、活動していくことを目標として掲げました。

災害を少しでも少なく、小さくすることが目的です。また、日本には美味しい魚がたくさんあります。いつまでも守っていきたいという想いも強いものですから、積極的に働きかけていきたいのです。

失って初めて平和の有難さや、豊かな自然のありがたさがわかると思います。しかし、失ってからでは遅いので、すぐに行動!これを私たちの経営理念とし、微力ながらも一生懸命働きかけたまいりたいと思います。

少しでも人類のためになれるよう励んでまいりたいと思います。

最後になりましたが、今回の台風で被害に合われた方々に、心からお見舞い申し上げます。

 

2019年07月19日

梅雨の季節、北海道は蝦夷梅雨と呼ばれ、本州の梅雨とは違い、曖昧な梅雨でした。近年、気候の変化に伴い、道南では本格的な梅雨に属するようになったと感じます。

また、台風もあまり北海道へは来なかったのですが、近年は勢力を保ったまま上陸することが多くなったように思います。温暖化による気候変動から来るのではないかと考えています。 

ただ、道南鹿部町は、温暖化とは逆行するかのように、ここ数年、冷夏が続いています。20年ほど前は夏の一時期、海で泳ぐことが出来たのですが、ここ7~8年、海水浴を楽しむことは出来ません。

水産資源については大きな変化があります。道南はイカ漁が活発な地域でしたが、年々減少しており、イカの相場も数倍になっています。鮭も年々減少傾向です。

今まで水揚げが無かった真鯛が水揚げされるようになっています。しかし、茅部の縄文遺跡では鯛の骨がたくさん見つかっており、縄文時代は鯛を食していたようです。現代よりもっと温暖な気候だったのでしょうか、このあたりの捉え方が難しいと思います。

他にもホッケが数年水揚げされていなかったのですが、昨年から大量に水揚げされるようになりました。自然の連鎖は複雑系ですので、その連鎖を読み解くことが難しいのですが、中にはサンマなど、人為的な乱獲で減少している種もありますから、因果関係を解くのは余計に難しくなっています。

ただ、二酸化炭素による温室効果により、温暖化が進んでいることは確かでしょう。このままだと2100年には、海の水は6m上昇すると言われています。6m上昇すると、世界の都市の多くが水に浸かることになり、人が住めなくなります。

他にも食糧難や気温の上昇により住める地域が少なくなると言われています。森林伐採を減らし、化石燃料から代替エネルギーへの転換を図り、一刻も早く二酸化炭素を減らす努力をしなければいけません。

 

2017年11月14日

近年の顕著なあらゆる資源不足の原因は、最も大きなところで急激な人口増加が第一に挙げられます。1992年以降、20億の人口増加が起き、食、水、エネルギー等、およそ人類が消費するあらゆるものに於いて資源不足が顕著です。

北海道でも20年前と比較すると、水産資源も数分の一に減りました。ただ、大きく危機意識が働いたマグロなどは世界規模で規制がかかったので、資源の回復の兆しが見えています。また反対に、イカの捕獲制限は、ある国が反対すると歩調を合わせていけなくなり、制限が甘くなり激減するという一途を辿っています。いずれにしても人間がどういう行動を起こすのかによって結果が違ってきます。

今後、地球規模で対策を講じていく必要性がありますが、資源に対してすぐにでも出来る事を一人一人が実行して改善することは可能です。まず、食糧難や水不足は避けられないと思いますので、有害となるエネルギーに依存することなく生産すること、資源の廃棄を少なくすること、そして再利用など、日常の中で消費するものに目を向けることで、少しでも改善していけると思います。

料理界にも転機が訪れているのかもしれないと考えることがあります。近い将来、ただ美味しいという美食の追求だけではなく、人類共通の課題に向き合った、社会性という使命を伴った飲食店が脚光を浴びるような気がします。

働き方改革で、技術を捨てて効率化のみに走る飲食店も増えていますが、こういった食資源に向き合うには必ず技術が必要とされますので、技術を伝承し、技術の使い方を一考しなければいけない時なのかもしれません。また、考え方によっては経済にとっても有意義に働くと思います。

あらゆるものが変化する時は、何か大きなものを求められているとき。まず、私たちがWIN-WINの関係を求め、変化していきたいと考えています。

 

2017年10月06日

今年は近年漁が少なくなってきている魚種が沢山水揚げされています。特定の海域だけなのか、資源が復活し始めたのか定かではないので、詳しい情報を入れ、調べていきたいと思います。

ここ数年前から減少している魚種の一つ、スルメイカについては、温暖化により北極海の氷が融け、東シナ海の春の水温が下がって、イカの子供が育たない現象が起きています。一般的には温暖化になると海水温が上がり、イカが近海を通らなくなって水揚げが無いと考えがちですが、上記の理由により、明らかに減少しています。

また、もう一つの原因は、やはり乱獲です。本来漁獲制限しなければいけないのですが、一部の国が反対するため制限出来ない状況です。世界人口が増えていること、新興国はじめ、世界の魚ブームにより食する量が増えたことなど、特定の原因ではなく、複数の原因が重なって急激な減少に及んでいます。

地球温暖化の原因についてはさまざまな説がありますが、一概に特定できるものでは無いと考えています。地球は一定のサイクルで寒冷化と温暖化を繰り返しています。ただ、人口が増えていること、文明の発展により起きている説はこちらも明らかに温暖化になる一つの原因です。自然界のルールはコントロールできないので、人類が及ぼしている原因については人類の手で修復していけることだと思います。近視眼的な視点での対策ではなく、長期に渡って持続可能性を高める施策が必要な時だと考えています。

サスティナビリティは、連鎖と循環、そして調和により高まると考えていますが、私たちが漁師町の現場から見えることは、魚が減る原因の一つとして、本来良い持続可能性のための連鎖と循環が逆回りになった時、悪循環、悪連鎖が起きることです。

水産業界を例に挙げてみます。それぞれの地域で経済を潤す主な資源があるとします。その地域の経済は資源によって産業が成り立つように作られていきますが、何かの原因で主な資源が枯渇した時、産業が成り立たなくなり経済が悪化していきますので、次の資源に目を向けられます。主資源より少ない資源で経済の均衡を図るのは難しいので、第3、第4資源へと、本来目を向けられなかったものにまで着手することになります。

経済が成り立たなくなると人間は生きていけないので、大きな資源から小さな資源へと連鎖して乱獲していきます。食物連鎖も乱れ、生態系も崩れることになり、悪循環に陥いってしまうわけです。

人類と資源の関係は、まず第一に資源が減少し、そして経済が縮小するという順序を経ます。そして数十年後、再び資源が復活するというサイクルです。人類にとって理想なスティナビリティは、資源が減少し、経済が縮小するまでの間に課題が沢山でき、課題を克服していく事により実現できるように思うのです。

枯渇してからでは資源が復活するまでの間、犠牲者が沢山出ます。安定した社会を持続するには、手遅れになるまでに、速やかに課題に向き合うことだと思うのです。

自然は人間のように喜怒哀楽はありません。自然はあまりにも大きく、私たち人間の善悪を遥かに超えた存在です。自然を破壊し、持続性を保てなくなって苦しくなるのは人類ですから、人類のために持続性社会を作っていかなければいけないと思います。子々孫々、永劫に人類の幸福が続くために。

2016年07月15日

世界の生物多様性について記事掲載されていましたので、抜粋して掲載いたします。

「地球の健全性を保証する生物多様性が現在、危機的なレベルにまで減少していることを示唆する研究論文が14日、発表された米科学誌サイエンス(Science)に掲載の論文は、地球の全陸地面積の58%で「エコシステムが人間社会を支える構図に疑問が生じるほど、生物多様性の損失は広がっている」と指摘する。

この58%の陸地には、地球人口の約71%が暮らしているという。英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)の研究者らは、各国の科学者数百人による、世界1万8000以上の場所で採取された、生物3万9000種以上に関する計238万件の記録データを基に研究を行った。

 研究では、それぞれの土地における人の入植後の生態系の多様性について経時変化を推定するため、生物種の個体数変化を表す「生物多様性完全度指数(BII)」が用いられた。 

 BIIでは、一般的に安全と考えられる指数低下の限界値を最大10%としている。これは、ある特定の生息地内における生物種の個体数が、人間による土地利用のない時点との比較で90%以上であれば安全圏にあるという意味だ。 

 しかし、研究論文によると、現在の地球上の生物多様性は、このしきい値を下回る84.6%になっているという。 

 共同執筆者である、英ロンドン(London)自然史博物館(Natural History Museum)のアンディ・パービス(Andy Purvis)氏は、「政策当局者らは景気後退については大いに心配するが、環境の後退はさらに悪い結果をもたらす恐れがある。これまでに起きている生物多様性の損失は、そのような危機的状況が現実のものとなるリスクを意味している」と警鐘を鳴らした。」

とあります。

私たちの前浜でも魚が激減しており、水揚げ量は十五年前に比べると、半分にも満たないくらいです。気象の変化だけではなく、人工問題や、経済との関係も密接に関わっており、さまざまな分野との連携をとり、サスティナブルな対策を打たないといけないと感じております。

2016年02月24日

スルメイカは1年魚ではないかもしれない

2月17日、函館国際水産・海洋総合研究センターで開催されたシンポジウムで、北海道大学大学院特任教授、桜井さんの研究発表を聞いてきました。

研究結果、スルメイカが2度産卵したことを発表されていました。 
これは何を意味するのかと申しますと、1年で死ぬとされていたイカがもっと生きるのではないかという可能性が出てきたということです。

九州辺りで生まれたイカは、北海道北部まで北上します。エサをたっぷり食べながら、今度は産卵のため南下していくのですが、九州にはイカのエサとなるものが非常に少ないそうです。

イカが九州で死ぬのはエサが無いからかもしれないという可能性が出てきたのです。

あくまでも仮設の段階ですが、研究センターの大型水槽では2度産卵したことを確認できたそうです。これは事実です。その事実から可能性が出てきたというわけですね。

もしこの仮説が事実であれば、イカの資源が増える可能性を大きくすることが出来るかもしれません。

注目してまいりたいと思います。
 

2016年02月17日

海洋環境の把握と水産業への応用 シンポジウム開催

今日は、シンポジウムに参加してきました。4時間に及ぶ研究者の発表でした。

以下、成果発表会のプログラム

1.海洋研究開発機構むつ研究所が実施する津軽海峡の環境変動観測

2.海洋短波レーダーによる東部津軽海峡の表面モニタリング

3.大型実験水槽を用いたイカ類の繁殖生態に関する研究

4.北大FSC生態系変動解析分野の研究開発概要と成果の紹介

5.スマートな操業を目指したイカ釣り漁船のリアルタイムモニタリング

6.函館水産試験場の取り組みについて

7.海の森づくり

8.豊かな藻場の形成を目指して~海藻技術研究所の取り組み~

9.函館発水産海洋情報サービスの海外展開

海底環境の調査、生物の生態などの研究を通して、持続的な環境と経済を実現するためのシンポジウムでした。

イカの生態調査の結果、イカの産卵は二度行われたという実験結果が出ました。イカは南で生まれ、北で食べて再び南下して産卵して死ぬという定説に疑問が生じたのです。まだ研究途中ですが、一年以上生きるとすれば資源保全に役立つ研究であり、有益な発見です。

また、イカの神経締め後、最長どれくらい鮮度が保たれるのか、新しい鮮度保持技術についての研究発表もありました。

豊かな水産資源を保持するには、海を耕して環境を整えることが必要とのことで、活動している企業の発表もありました。

 

2016年01月22日

海洋環境の把握と水産業への応用

むつ研究所、函館水産試験場、未来大学、北海道大学の教授たちの成果発表の会です。

津軽海峡の環境変動観測、海洋短波レーダーによる東部津軽海峡の表面流モニタリング、大型実験水槽を用いたイカ類の繁殖生態に関する研究や、北大FSC生態系変動解析分野の研究開発概要、スマートな操業を目指したイカ釣り漁船のリアルタイムモニタリングなど、内容もさまざまです。

特にイカの生態に関する発表は楽しみです。私たちの商品開発のヒントにもなります。

国際的な水産・海洋に関する学術研究拠点として海洋都市構想を立て、産官学が連携してマリンサイエンス分野で世界をリードする研究成果や革新技術を生み出し、雇用の創出と産業経済の活性化に結びつけることが目的です。

2月17日にシンポジウムがありますので、また報告します。

 

2015年01月05日

北海道から名古屋に転勤されたNHKの記者さんから年賀状を頂戴しました。「持続性」をテーマに取り組んでいますよとのお便りでした。以前、さかなだマートをNHKに紹介していただいた折、たいへんお世話になった記者さんです。海外や国内を飛び回っている記者さんで、地球視野で沢山のお話しをさせていただきました。元気に取り組んでおられるとのことでとても嬉しい便りでした。

今年、新年早々からブレイカーが故障するというアクシデントがあり、三日間、電気の無い生活をしました。 灯りはアルコールランプとローソク、PCもテレビも点けないという日を三日過ごしましたが、時間が長く感じられるようになり、日ごろ聞こえない自然の音も聞こえてきます。また、江戸時代はこんな生活をしていたのだろうかとか、歴史に想いを馳せるのも楽しい時間でした。電気の無い生活もたまには良いものだと思いましたので、日曜日は電気の無い生活をしようと早速今週から初めてみるつもりです。

飲食店でもキャンドルナイトという日を設けているお店がありますが、週に一度は電気を使わず省エネで営業するという方針だそうです。ローソクの灯りも温かく感じて心地いいですよね。

 

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