おさかなヘルシーパワー 真昆布
監修:(公社)北海道栄養士会 管理栄養士 木村千香
フコダインやアルギン酸が血中コレステロールを減らす効果があります。
海の薬草「昆布」
昆布には、フコダインやアルギン酸といった水溶性食物繊維が含まれており、体内の老廃物を外に出す働きがあります。カリウム、カルシウムが多く、昆布のミネラルは高い吸収率を誇ります。
血圧を下げる効果が期待できるカリウムも多く、利尿作用があって、余分なものを尿として体外に排出してくれます。カリウムは腎臓でナトリウムの再吸収を抑制して、尿として排出するので、高血圧の方にも最適です。その他、ビタミンB1が乳酸などの疲労物質が留まるのを防いだり、精神安定にも役立つとされています。
さて、昆布と言えばフコダインです。褐藻類に含まれている、水溶性食物繊維の、あのぬるぬるした粘りがフコダインです。フコダインは、血圧やコレステロールを下げると言われ、抗がん作用やウィルス作用などにも効果があると着目されています。
フコダインは、腸内で余分なコレステロールや糖分をからめとる働きがあり、中性脂肪やコレステロールを低下させるのに役立つと言われています。
また、フコダインは胃粘膜に似た成分を持っているので、胃を保護し、ピロリ菌を除去し胃を守ります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎などを予防したり改善してくれます。
ただし、消化に時間がかかるので食べ過ぎに注意が必要です。
他には、免疫細胞であるNK細胞やマクロファージを活性化させ、風邪の予防など、免疫力の向上、そして花粉症やアレルギー症状を緩和したり予防したりする効果が期待できるそうです。腸内の細胞に働きかけることで、免疫細胞が過剰に働き、炎症を起こすたんぱく質の働きを抑えてくれます。
【調理・食べ方】
味噌汁、吸い物、昆布〆、昆布水ができます。
昆布水は、私たちもよく作って飲みます。出しに昆布水を入れるのも良いですが、そのまま水を飲むこともできます。昆布を小さめに折って、コップに入れた水の中にいれるだけです。一晩冷蔵庫に入れておくだけで粘りのある昆布水ができます。栄養素を豊富にとることができるので、ダイエットや健康のために毎日少しずつでも飲むと良いでしょう。
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