おさかな健康メモ - イカ
監修:(公社)北海道栄養士会 管理栄養士 木幡恵子
イカにはタウリンが豊富に含まれており、これがコレステロールを相殺する役割を果たすなどといわれ、近年では生活習慣病のリスクを軽減する食品として注目されています。
良質なタンパク質はダイエットにも効果的
イカのたんぱく質は必須アミノ酸をたっぷり含んだ、とても良質なたんぱく質です。たんぱく質は基礎代謝を高めて、筋肉を維持してくれます。しかもイカは他の魚介類と比較しても低脂肪なので、ダイエットにも期待できます。
その他の特徴としては、タウリンを豊富に含みます。タウリンは肝臓の機能を高め、生活習慣病や高血圧、糖尿病などの予防にも効果的で疲労回復やストレス軽減にも有効とされています。
イカはコレステロールも含みますが、近年ではタウリンがコレステロールを相殺してくれる可能性もあるとされ、積極的に摂取したい食材として認識が高まっています。また、最近の研究ではイカのコレステロールはHDL(善玉)コレステロールであるとも報告されています。
イカのタウリンは遊離アミノ酸と呼ばれるもので、体内を循環する性質を持ちアミノ酸が不足しているところを補います。
さらに主要なビタミン類がほぼすべて含まれていて(ビタミンDを除く)、バランス良くビタミンを摂取するのに最適です。
【調理・食べ方】
イカは刺身で食べると美味しく、また煮ても焼いても十分に旨味が発揮できる食材となっています。
ビタミンB12と、モロヘイヤの葉酸の食べ合わせで貧血予防が期待できます。イカのナイアシンと明太子のビタミンEの食べ方合わせは、美肌維持と冷え性予防に期待が持てます。