おさかな健康メモ - エビ
監修:(公社)北海道栄養士会 管理栄養士 坂田葉子
海老は、高たんぱく、低脂肪、低糖質です。
主な成分は、カルシウム、ビタミンE,ビタミンB12,たんぱく質、銅、コラーゲン、アルギニン、亜鉛、鉄、アスパラギン酸、グリシン、グルタミン酸、グルコサミンです。
亜鉛=皮膚や粘膜を作るコラーゲンの代謝を促し、たんぱく質を合成して皮膚、粘膜を新しく作り変えます。
ビタミンE=活性酸素を抑える抗酸化作用。また、末梢血管を広げ、血行をよくする働きがあります。
アルギニン=精力増強。
グルタミン酸=たんぱく質の合成や分解、他のアミノ酸への転換、尿素の結合など体内の生理現象に重要な働きを担っています。
アスパラギン酸=ミネラル類を体の様々な部分に運んでくれます。
グリシン=コラーゲンを構成する重要なアミノ酸で、美肌に効果的です。
グルコサミン=エビやカニに多く含まれており、関節の動きを滑らかにし、痛みを緩和する効能が期待できます。コラーゲンとともに軟骨の原料となります。
また、血中コレステロールを抑え、動脈硬化を予防する働きがある、タウリンを多く含みます。肝機能強化や眼精疲労に効果が期待できます。コラーゲンは、肌の新陳代謝を高め、肌の調子を整え、関節や腱、靭帯を強くします。ミネラルは少なめですが、鉄分を含むので、貧血防止には有効です。殻にはキチン・キトサンという動物性食物繊維が含まれており、免疫力の活性化に役立つことがわかっています。
さらに血中の悪玉コレステロールを下げたり、肥満防止、整腸作用があるので小エビなどは、殻ごと食べるのがおすすめです。
エビの赤い色素は、藻やコケに含まれているアスタキサンチンが体内にため込まれ赤く発色しているものです。近年ではアスタキサンチンは、アンチエイジングの有効成分として注目されています。
エビにはプリン体がやや多いので痛風の方は、控えめにしたほうが良いでしょう。
【調理・食べ方】
刺身、蒸し焼き、揚げ物にも適しています。
殻には、キチン・キトサンという免疫力を活性化させる成分があります。殻ごと食べる料理が理想的です。大きなエビは殻を食べにくいですが、小なエビはなるべく殻ごと料理してください。