社長日記
2024年10月25日
北斗紅葉回廊
サイトで、季節感を感じていただけるように、さかなだマートの更新情報の下に風景写真を載せるようにしました。
クリックすると拡大表示されますので、北海道の風景を楽しんでください。
今後も楽しんでいただけるように継続して入れ替えていきたいと思います。
隣町、北斗市の八郎沼公園の紅葉が見ごろだそうです。
昨年も観に行きましたが、少し遅かったので、今度こそはと日曜日に行きたいと思ってます。
小さな山ですが、山上湖があって、その周りの木が紅葉します。
トレッキングやお散歩しながら楽しめます。夜店が出たり、イベントでミニコンサートも開催されるんですよ。
音楽を聴きながらライトアップされた紅葉を眺めていると、とても幻想的です。
2024年10月8日
市場についての話
今日は、少々、市場についてのお話をしてみたいと思います。
新聞なんかで浜値の価格が安価に書いていたりすることがありますよね。
なのに何故スーパーではこんなに高いの?と、不思議に思ったりすることはありませんか?
例えば、浜で水揚げされたサンマのセリ価格が350円/㎏だったとします。これを浜値と言います。
水揚げ地で売買される価格にはさまざまな事情があり、例えばサンマだと、1トン升にサンマが入ってセリが行われます。
最低ロットが1トンということです。
この1トン升には、水族館のエサ用にしかならない、極めて小さいサンマも入っているのですよ。
これを業界用語では、「込み」と呼ばれます。いろんなサイズが入っているので、サイズ込みというところから名前が付きました。
それを人が食べる用のある程度以上のサイズに選別すると、少なくなりますから、その時点で高くなるのです。
選別され、小さな小さなサイズは、水族館や練り物製造メーカーに買い取られますが、1㎏あたり、20円とか30円の価格しかつかないのです。
必然と残った食用のサンマは高くなるというワケです。
そこから中央市場などに流通されていくわけですが、そこでまた仲買人の間でセリが始まり、価格がつり上がります。
他にも沢山の流通経路があるので、決まった流通経路とは限りません。
浜から中央市場、そして小売店で販売する経路だけでも中間業者が3つあるわけです。
中央では、品質の良い魚は高くセリ落とされます。
流通経路が多くなると、浜から中央市場、卸業者へ、そして小売店と、4つになることもあります。
これは決して珍しいことではありません。
そして最終的に一般価格が付くわけですが、浜値とはかけ離れた価格になることがほとんどです。
かと言って法外な価格かと言えば、決してそうではなかったりします。
流通の事情は意外と複雑で難しいものです。
卸業者が、鮮度を落とさないで欲しいので、もっと細かい氷を使って送ってほしいとか、いろんな注文が入ることもあります。
シルク氷と呼ばれる氷は、鮮度保持には最高ですが、幾分氷代が高くなります。
ですから、プロでない限りは、品質やサイズ諸々考慮に入れ、その価格が高いのか安いのか、本当のところがわからないケースが多いですね。
ただ、昔のように、サンマが豊漁だった時代は、大漁だったし、1トン升に小さなサンマも入ることはなかったので、価格も安かったのですよ。
2024年10月7日
新商品、魚貝のアヒージョ開発中 vol.4
前回配信した日付を見て、もう一ヵ月以上経ったのかと、ちょっと驚いています。
時間が経つのがとても早く感じます。
昨日は快晴だったので、息子と釣りにでも行くかぁと二人で渓流釣りに行きました。
この数年、鹿部町でもヒグマの出現が頻繁だったので、自粛していましたが、今年は十数年ぶりにナラの木の
ドングリや栗の実りが良かったので、8月に出没情報が出たきり、ぴったり止まりました。
山の実りも豊かなので、これなら大丈夫だなと、一応熊対策は万全に整えた上で出かけました。
クマも身の危険を冒してまで人里に出てきたくないでしょうから、木の実がたくさん成って良かったなと思ってます。
さて、アヒージョの開発ですが、正直てこずってます。
ちょっと盲点だったのは、温め直す時、電子レンジだと100度以上になることがあって、イカが「ポンッ」と破裂してしまうのです。
アヒージョを仕込む時、オリーブオイルやハーブの香りを飛ばさないようにするため、100度までは温度を上げないようにして短時間でオイル煮してますが、その温度と時間だとイカは破裂しなかったのです。
しかし、アヒージョを入れたカップごと電子レンジにかけると温度が上がりすぎたせいか、イカが破裂するのです。
「ボンッ」 ああ・・! やってしまった・・。と思ったのですが、あとの祭り。
カップの蓋も飛んで、電子レンジの中が油まみれになってしまったのです。
受け皿からレンジの壁から扉の内側まで、オイルがべた~っと付いて掃除が大変でした。
これじゃまったくだめだよなぁ・・・とやりなおしてます。
イカが破裂するのは身の水分が蒸発する時に閉じ込められ、膨張が限界に達すると破裂しますから、
身に切込みを入れるか、それとも他の方法にしようか考え中です。
温め直しても、一流レストランで出てくるアヒージョ以上のものに仕上げる!
今回の目標ですから、一切妥協しないで仕上げるつもりです。
素材の持ち味を失わず、ハーブオイルやオリーブオイルの香りを残したりと工夫してますから、
味については社員全員が感動するレベルで仕上がってるんですよ。
イカの下処理を工夫するのと、パッケージも何種類か試しているところです。
温めなおしは、小さな鍋があれば簡単なんですが、お持ちでない方もいらっしゃると思うので、電子レンジでも温めなおしできるようにと考えています。
もうちょっと待ってくださいね。
2024年9月11日
新商品、魚貝のアヒージョ開発中 vol.3
厳しい残暑が続きますね。
みなさん、熱中症に気を付けてくださいね。
北海道の道南は昨年ほどではないにしろ、まだ暑い日が続いています。
と言っても、29℃とかそんな気温なんですが、北海道にしては暑いほうなんです。
ただ、確実に秋の気配も感じています。日が暮れると気温がぐっと下がって、外は長袖長ズボンでないと冷えます。
さて、今日はアヒージョの魚貝を食べたあとのオリーブオイルの調理例を2例紹介しますね。
アヒージョを食べたあと、オリーブオイルが残りますが、このオリーブオイルは魚貝やハーブ、そしてガーリックの旨味や香りが浸透してますので、とても美味しいんですよ。
捨てるともったいないので、2度、3度美味しい食べ方を紹介します。
一つ目は、フランスパンを厚さ2㎝ほどに切って、トースターで焼きます。トースターをあまり高い温度にせず、少し時間をかけてキツネ色に焼きます。
水分を飛ばすように焼いたら、皮を剥いたニンニクを手に持って、フランスパンに擦るように塗ります。
その上からアヒージョのオリーブオイルをかけてガーリックトーストのように食べてください。
たまらなく美味しいですよ。
二つ目は、スパゲティ料理です。スパゲティをアルデンテ(少し芯が残るくらいの硬さ)に塩水で湯がいて、湯を切り、ボールに入れます。
塩を一つまみ入れて素早く混ぜ、すぐにお皿に薄く広げるように入れます。
スパゲティの一面に、パルメザンチーズをたっぷりふりかけ、コショウを少々します。
フライパンまたは手鍋にアヒージョの残ったオイルを多めに入れ、輪切りにしたニンニク2片分を入れてキツネ色まで炒めます。
キツネ色になったら、熱いうちにスパゲティの表面に素早くまんべんなく振りかけます。
スプーンでかけてもいいですね。ただし、火傷しないように気を付けてください。
振りかけた時、パルメザンチーズがジュッ、ジュッ、と音が鳴るくらいの高い温度でかけてくださいね。
アヒージョのオイルを使った、アリオ・オリオ・エ・ペペロンチーニの完成です。
この料理のポイントは、茹で上がってパルメザンチーズを振りかけたタイミングと、オイルでニンニクを炒め上がったタイミングが合う事です。
アヒージョのオイルの量の目安は、大サジ5杯~6杯分くらいでしょうか・・。
オイルをたっぷり使っても油っこくないので、思い切って多めにオイルをかけてください。
熱いオイルをパルメザンチーズが焦げるような感覚でかけるところがポイントです。
イタリアは、気候風土、海に囲まれているなど、新鮮な魚貝が手に入るので、料理もとてもシンプルです。
魚貝や野菜なども使われる素材は似ています。鮮度が良いと、素材を活かした味付けになります。
ただ、イタリアも北イタリアとなると、フランス料理の影響も受けてきますから、バターを使った料理も多くなります。
私は、個人的にはローマ以北の料理が好きですね。もちろん南イタリアも美味しい料理がありますが、数は多くないような気がします。
まあ、この辺りは好みの問題なので、なんとも言えませんが・・。
イタリアの歴史の大部分は独立国家や都市国家の集まりでした。特に中世から19世紀にかけては、統一国家ではありませんでした。
ですから正式に言うと、イタリア料理というものは無く、ナポリ料理、フィレンツェ料理、べネト料理と、都市国家や独立国家料理の集まりなのです。
もちろん現代は、そこまで分かれているのではなく、ローマに行けば、都市国家料理のほとんどを食べることが出来ます。
アヒージョはスペイン料理ですが、料理はイタリアとほぼ似ています。
もうしばらくかかりますが、楽しみにしていてくださいね。
2024年9月6日
新商品、魚貝のアヒージョ開発中 vol.2
前回の社長日記配信からアヒージョの試作4度目くらいで、85点くらい満足できるところまで出来てきました。
まだ試作半ばですが、とりあえず形になってきたので、お披露目しますね。
北海道らしいアヒージョということで、じゃがいも、鮭、ほたて貝を大粒で入れての試作です。
その他にもイカ、北海タコ、タイム、黒オリーブ、トマトなんかを使っています。
トマトが結構名脇役になっていて、間に食べることによって口の中をスッキリさせてくれます。
アヒージョを作ろうと決めた当初は、過去にレストランでも作っていたので、結構スムーズに出来るのではと思っていましたが、
これが意外と手こずったのです。
各素材が持つ塩分濃度がそれぞれ違うので、統一するために素材ごとに塩分調整しないといけないのですが、その辺りの調整と、仕上がりを上品な味と風味の仕上がりにすることが少し難しかったところです。
ハーブとハーブソースを入れて、尚且つオリーブオイルの風味を残したいと思っていましたが、入れるタイミングによりその強弱が出来るので、どのタイミングで入れるかがポイントでした。
オリーブオイルはあまり熱しすぎると風味が飛んでしまうので、180℃以内に抑えて、ハーブ類も仕上がり直前に入れるようにしました。
また、素材の特色や大きさにより、火の通り具合が違ってくるので、一度に作ることは出来ませんでした。
ですから、二つの鉄鍋を使って材料を分けて火を通していき、最後に二つの鉄鍋の素材を合わせるという手法を使いました。
タコとイカは、火を通しすぎて固くならないように、短時間で仕上げ、同時にオリーブオイルの香りを残すようにし、もう一つの鉄鍋では、火が通りにくい素材でじっくり時間をかけて仕上げていくという方法です。
タコやイカは短時間で火を通して固くならないようにして素材の持ち味を残すか、25分以上煮込んで柔らかくするかのいずれかです。
ただ、25分以上煮込んでしまうと、素材の持ち味は犠牲になります。ですから、短時間で仕上げることにしました。
火が通り難い素材のほうはどうしても時間がかかるので、オリーブオイルの風味も飛んでしまいがちです。
ですから、短時間で仕上がるタコとイカのほうのオリーブオイルの風味をより濃く残るようにしたのです。
そして最終、二つに分けた素材を合わせて、丁度良くなるように調整しました。
ちょっと複雑ですが、この辺りの調整が結構難しかったです。
ふと思ったのですが、レストランで作っていた時よりも美味しく仕上げる意識が高かったように思います。
いえいえ、決してレストランで手を抜いていたわけではないのですよ。誤解しないでくださいね。笑
料理人になって、かれこれ45年のキャリアですから、まあ、キャリアなりに思考も深くなってきたっていうことだと思います。
また、以前よりも美味しいものを食べてもらいたいって気持ちが強くなっているのもあります。
レストランで食べるよりも美味しいものを作るってことが命題なんです。
引き続き、最終調整に入っていきたいと思います。
新商品、魚貝のアヒージョ開発中 vol.1
第三弾!新商品を計画しています。
今回は、すっかりお馴染みになった、魚貝のアヒージョです。
美味しく作るポイントは、各魚貝の下処理にあると思っています。
アヒージョは、私たちが運営していたレストランで作っていましたが、改めて動画を観たり、他サイトの作り方も調べています。
ただ、どのアヒージョも、魚貝を一度に入れて調理していますから、ちょっともったいないなと思っています。
タコ、イカ、ほたて貝、魚は、各それぞれ最適な火の通り方があって、一度に入れると素材の食感が壊れたり、煮崩れしたりと、素材特有の美味しさが失われてしまいます。
私たちは手間を惜しまず、素材の食感なども失わないように作りたいと考えています。
例えばタコですと、通常のアヒージョの作り方だと、非常に硬く仕上がってしまいます。
時間をかけて熱処理することによって、タコの風味を引き出し、柔らかく仕上がるように下処理します。
また、魚を入れる場合、最初に入れてしまうと煮崩れする魚もあります。
こんな風に、使う食材に応じた調理の仕方によって、素材の持ち味を引き出そうと考えています。
また、今年は香草のタイムやトマトも自社の畑で豊作でしたから使いたいと思っています。
シンプルな料理ですが、シンプルなだけに素材の味が大事だと思います。
また、フランスパンと一緒に食べる美味しい食べ方もご紹介しますね。
ズワイガニなど、北海道らしい食材を使って、何度も試作して、最高のアヒージョをご提供できるように頑張りますね。
2024年8月10日
いつもお世話になり、感謝しております。
明日から15日(木)までお盆休みを頂戴しております。今年は遊びに行く予定もないので、のんびりしようかと思ってます。
畑ではブルーベリーやラズベリーが実ってきたり、ハーブやトマトも大きく育ってきています。
もう実りのものも多く、畑で出来立ての野菜を食べたりしています。
野菜やハーブを育てているのは、魚貝と野菜で安全な新しい商品を作っていきたいという計画からです。
今年はいろいろテストしているので、ちょっと長くなりますが、写真を掲載しますね。
青かったグズベリーも赤くなりました。皮は少し分厚いので、身だけを食べています。
ブルーベリーも青く成熟してきました。薄いグリーンからピンクに変わり、そして青く濃い色になります。
畑仕事の合間、ブルーベリーをサンドウィッチにして食べてみました。最高です!
摘み立てとか、環境とかも相まって、ちょっと贅沢な時間を楽しめました。
こちらは木いちご、ラズベリーです。これは紹介するのは初めてですね。もう少し色が濃くなったら食べ時です。
ハスカップです。ハスカップはサハリン、千島、北海道、本州北部に分布し、火山灰の土層で水はけが良いところに自制するそうです。
この辺りは駒ケ岳という活火山があって、噴火の際に降り積もった火山灰で土層が出来ています。ちょっと酸味と甘みがある果実です。
ローズマリー。ローズマリーは意外と成長が遅いです。チキンとよく合うので、成長したらオリーブオイルとローズマリーでカチャトーラ(猟師風)焼きにしたいと思ってます。
そしてディルです。ディルは鮭によく合います。鮭に塩をたっぷりして一晩寝かせたあと、バットに入れて、日本酒、白ワイン、赤ワイン酢、米酢、オリーブオイル、ローリエ、粒こしょう、そしてディルをたっぷり入れてマリネにします。私の好きな料理です。もうすぐ鮭が水揚げされるので、久しぶりに作ってみたいと思います。
鮭は、フィレにしてそのまま漬け込んで、食べる時に生ハムのようにスライスして食べます。
万能のハーブ、タイムです。タイムは生ですとどんな魚にもよく合い、ハーブオイルを作る時にも沢山使います。
こちらも成長は遅いのですが、それでもここまで大きく育ちました。
これは何だと思いますか? 実は北海道でもよく作られる山ワサビなんです。今年は不作でしたが、とりあえずここまで大きくなりました。
昔、奈良の吉野に住んでいた頃、両親と本わさびを採りに大台ケ原まで登りました。葉は漬物にして食べましたが、美味しかった記憶が蘇ります。水のきれいなところでしか自生しないのですよ。
写真は食用ほおづきです。鹿部町の公園にも植えてあるのですが、私は食べたことが無いので、楽しみにしてます。
ちょっと珍しいタラの葉のお茶作りの光景です。タラの葉は、あのタラの芽のタラで、近くにタラ園があり、葉を摘んでハウスで乾燥させています。
魚はプロですが、野菜となると、ほとんど経験が無いので、今年はいろんな事を学ぶことが出来ました。一番感動したことは、自分たちで食べ物を作れるんだ・・という事を実感したことです。
当然と言えば当然なことなのですが、やっぱり知っている事と体験することには大きな開きがあると改めて感じたのです。
昔、若い人の中には、「スーパーで売っているフィレにした魚がその状態で海に泳いでいると思った」という記事に 驚いたものですが、まあ、そこまでとは言いませんが、ちょっと近い驚きもありました。
農家の方からすれば当たり前のことでも、私にとっては新鮮なことも多いのです。
人は皆、一度歴史を遡ることが必要なんじゃないかと、ふと思いました。
2024年7月23日
国内の困窮する家庭のこどもたちに食料の支援を始めました。
私の子供時代もそういう時期があり、お前たちを養うだけでも大変なのに、ペットにあげる餌なんて無いんだから・・と、
母がたいへんな思いをしていたことが記憶に鮮明です。犬には、自分のご飯をこっそり隠しておいて、あとであげる時もありました。
父も母も一生懸命生きていましたが、父は大工で独立したてで、仕事が無いことが多かった時代です。
私が子供の時代は、豊かな家庭が少ない時代でしたから、それで当たり前のように育ち、苦痛はありませんでした。
でも、現代は昔と違い、精神的にもご苦労されているのではないかと心痛みます。
さかなだマートはお客様や従業員に支えてもらい、さかなだマートはこういった方々のために貢献し、助けられた子供たちはしてもらったことに感謝し、そして大人になったら同じように社会に貢献していくという、そんな正の循環が出来れば良いなと思っています。
私は江戸時代のエコロジカルな社会と、互助精神を書籍で学ぶことが多いです。
江戸時代は、エネルギーも食資源も循環型で、浪費しないシステムになっていました。
火事で家が焼けてもお隣さんやご近所さんが、その日から生活していけるように、足りないものは全部満たされるよう互助精神(助け合いの精神)が働いたそうです。
「布団は私が持ってくる!」「米は私が!」「俺んとこは木が余ってるから、大工さんが居たら小屋建てるの手伝ってくれ!」なんて声が飛び交っていたのでしょうね。
なんかこう、シンプルで、あったかくていいですよね。
改めて、みなさまありがとうございました。
もったいないコーナーからの収益も、こういった支援に使わせていただきます。
尚、今回の支援先はこちらです。
お知らせコーナー 漁場通販のさかなだマート (sakanadamart.net)
2024年7月18日
新商品開発中Ⅱ
ほたて貝のジェノバハーブ焼きを試作しています。
あれから毎日試作していますが、前回に引き続き、作り方の説明をしますね。
前回は、ハーブソースを作りましたが、今回は、ホタテ貝の上に載せる材料の作り方説明です。
パン粉にパルメザン粉チーズを入れます。パルメザンチーズはイタリア産で、筒に入ったパルメザンとは違い、とてもフレッシュな香りがします。
イタリアに居る時、レッジャーノのチーズ工場を案内してもらって試食もさせてもらいましたが、とてもフレッシュで美味しかったです。
イタリア人はデザートにチーズを食べますが、美味しいパルメザンは、とてもフレッシュなのでわかるような気がします。
オリーブオイルを入れます。
前回の社長日記で作り方をご案内したハーブソースを入れます。
ニンニクのミジン切りを入れます。
材料が全部入ったら、よく混ぜます。
上の貝殻を外して、食べやすいように身を半分にカットし、ジェノバハーブをホタテ貝が見えないくらい被せるように乗せます。
ホタテ貝の鮮度が良いのと、噴火湾のホタテ貝はコクがあるので、ジェノバハーブが加わると、更に美味しくなります。
ほたて貝に被せた写真です。
以前にもこれに近い商品を作ったことがありますが、その時のとは違います。
今回、何度も何度も改善しては試食してを繰り返しましたが、その理由は、ほたて貝に火が入るタイミングと、上が焼けるタイミングの調整をしていたからです。
上が焼けているのに、ほたて貝は半生状態だったり、またその逆もありました。
オーブンのベストな温度と焼き時間を導き出すのに時間がかかりました。
そして今日、やっと理想的な焼き時間と温度を発見できたのです。
レストランで食べる時と全く同じ味と品質を再現することが出来ました。
噴火湾のホタテ貝はコクがあるのでそのまま焼くだけでも美味しいのですが、こんな風に、洋風の食べ方も新鮮でいいですね。
2024年7月11日
新商品開発中
新しい商品の開発を進めています。
今、創っているのは、ほたて貝のジェノバハーブ焼きです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、イタリア料理には、バジルを使ったジェノバ風スパゲティという料理がありますが、スパゲティとジェノバソースを和えて作った料理です。
今回は、そのジェノバソースを使ったホタテ貝料理を開発しています。
ジェノバソースはベースの香りがバジルです。畑で育てていたバジルを摘み取ってきました。
いやあ・・バジルの香りをかぐとイタリアを思い出します。
イタリアでの修行を含め、かれこれ40年近くイタリア料理をやっていたものですから、北海道の素材とイタリアをコラボするのがとても楽しいです。
ちなみにイタリアではバジリコと呼びます。
バジリコは、アサリのパスタ、ボンゴレとも合いますし、トマトの輪切りとモッツァレラチーズとバジル、そしてオリーブオイルをかけてカプレーゼにして食べても最高に美味しいですね。
カプレーゼはイタリアの国旗の色です。赤(トマト)、白(モッツァレラ)、緑(バジリコ)
ちなみに、イタリア料理界では、赤は同じくトマトで、白はニンニク、緑はオリーブなんです。味も、この3種の組み合わせは最高、最強の相性です。
そしてジェノベーゼに欠かせないのがナッツです。松の実を使います。
バジル、ほうれん草、ナッツ、松の実、オリーブオイル、ニンニク、パセリ、コショウ、パルミジャーノ・レッジャーノなどを入れてミキサーにかけます。本来は、すり鉢で摺って合わせるのですが、量が多いのでミキサーで一気に作ります。
また、マジョラムの生の葉があれば少し入れても美味しいです。
イタリアの作り方そのままでも良いのですが、日本ではホウレン草を入れると少しまろやかになって口に合いやすいです。
また、松の実、カシューナッツと半々で使っても美味しいですよ。
これでとても日本人の味覚に合うジェノベーゼが出来上がりました。
今回は、他の材料と合わすので、オリーブオイルを多めに入れて仕上げました。
さて、これでベースのジェノベーゼソース(ハーブソース)が出来上がりました。
このハーブソースはいろいろアレンジが利きます。このソースを野菜にかけて、白ワインビネガーなどの酢をかけるとハーブドレッシングになります。
また、カルパッチョにもかけると美味しいですし、手打ちパスタを作る際に練り込んでもいいですね。緑のパスタが出来ます。但し、その場合はオリーブオイルを少な目にしておいたほうがいいです。
さあ、ここから次の工程に進んでいきます。
次号もお楽しみに。
2024年7月2日
野菜作りの勉強
そろそろ梅雨の季節ですね。
北海道ももう少しで梅雨入りします。
北海道は梅雨が無いと言われていますが、道南は梅雨らしきものがあるんですよ。
まだこの季節は雲がかかると肌寒くて、長袖と薄手のジャケットが必要になります。道南の中でも特に私たちの居るところは気温が低いんです。
さかなだマートには畑もあるんですよ。借りている畑ですが、工場から徒歩1分くらいのところです。
一般の方々への商品作りも積極的にやっていこうということで、最近、商品開発に力を入れ始めましたが、将来的に、野菜やハーブも自社で作れると安全で美味しいのが作れるよねということで、実験的に始めたのですよ。
社員の中に農業をしていた人が居るので、試行錯誤しながら始めています。
今植えてるのは、いちご、ルッコラ、バジリコ、タイム、ローズマリー、ディル、ハスカップ、チャービル、ブルーベリー、フェンネル、シシトウです。
この畑の隣には、タラの芽の畑もあるんですよ。
写真はハスカップです。ブルーの実が成っています。
こちらはブルーベリーです。
春に種を撒いたバジリコも大きくなってきました。
他にもローズマリーやタイムの芽も出てきており、これから夏にかけて大きく育ちます。
もちろん、化学肥料や除草剤は無しで育てています。ベビーリーフが沢山できたので食べましたが、とにかく味が濃く、栄養たっぷりといった感じでした。
さかなだマートの敷地の中にも植えてあるので、休憩時間につまんでいます。
土が良いからでしょうか、これぞ野菜っていう濃厚さと香りがします。やっぱり摘みたては美味しいですね。
ちなみにこちらはブルーベリーやハスカップが植えてあるベリー園です。
こちらの畑でたくさん学んで将来的には大きな農園が欲しいと思っています。
美味しい魚と美味しい野菜があれば最高ですよね。
話は変わりますが、今年は春からヒグマが多く発見されてます。
有線放送があるのですが、もう何回目だろう・・春先からさいさい出没情報が流れています。
下のアドレスは、鹿部町のひぐマップで、今年の出没情報が記されています。
ちなみに、さかなだマートの工場は、鹿部駅より500メートルほど北へ上がったところです。
実は昨年秋、さかなだマートから100メートルほどの距離にも出現したのですよ。
ひぐまっぷ - 鹿部町2024年度 (higumap.info)
2024年6月26日
北海たこの季節
ミズダコの水揚げが増えてきました。
今シーズンは、北海たこの美味しさを、より多くの方に知っていただきたいため、新商品を開発しながら、ご案内していきたいと思っています。
しばらく新商品開発もしていなかったので力を入れたいと考えています。
北海たこは、さかなだマートの創業時から取り扱い、品質向上に努めてきた主力商品です。
先だって、関西にお住まいのお客様から、従業員宛てご感想のメールを頂戴しましたので、ご紹介させていただきます。
お客様には内容を紹介させていただいて良いかご了承を得ていますので、そのまま掲載させていただきますね。
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松本さん
こんにちは、お元気でご活躍されていますか?
さて、関西地区グルメテレビの
三田村邦彦さん主演 おとな旅歩き旅を観ました。
明石の魚棚の有名蒲鉾店が出ていました。
あげ天に新鮮な明石だこの身が入った名物商品ですが、
店主曰く、「天気が荒れて明石だこが捕れない時は、
北海道産水だこを代用する。明石だこに変わらないほど
美味しい。」と。
タコの味に厳しい明石のプロが、水だこが美味しいと
認定したことになります。
私も相当北海道旅行に行きましたが、
さかなだマートさんのタコの足は一番おいしいと思います。
家内も絶賛しています。
タコ自身も上質ですが、火通しが絶品ですね。
中がレアっぽく仕上がって美味しいです。
さかなだマートさんのものは明石だこを味で凌ぐでしょう。
松本さんには、とんこつラーメンで九州食べ歩きされる時に
関西明石に途中下車し、本場の明石だこと食べ比べをして欲しいですね。
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とのご感想をいただきました。
技術と品質を最も大切にしている私たちとしては、この上ない名誉なことで、心から感謝している次第です。
これからも人間力を大切に品質第一を守り、お客様に喜んでいただけるよう努めてまいります。
今年は新しい商品作りに精を出していきますので楽しみにしていてください。
そうそう。早速ですが1品、新商品を開発しましたので、明日にでもご案内させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
2024年6月18日
ルバーブのジャム
先だって訪問したハチミツ農家が、ルバーブの栽培もしていたので、今回はそのご紹介です。
農薬や化学肥料を使わず育てているそうです。
広大な畑に栽培してます。大きな葉がルバーブです。この畑の中にローズマリーなどのハーブも植えてあります。
雑草の中に紛れ込んでいるので、雑草は除かないのですか?と聞くと、雑草があったほうが健やかに育つそうで、全く取り除かないそうです。
「へえ~」と、ちょっと驚いたように頷いていましたが、私は、一般的な育て方がわからないので、それが何を意味するのかわかりませんでした。
ただ、畑というと耕して雑草が無いイメージだったので、少し驚いたことは確かです。
魚以外のことはよくわからないので、勉強していきます。
農薬や化学肥料を使用していないので、除草剤も使わないということなんでしょうね。
聞くところによると、JAS認証有機栽培の土地らしいですよ。
とてもオーガニックな野菜ですね。
ルバーブは、タデ科ダイオウ属の多年草で、シベリア南部が原産の野菜です。
イギリスなどのヨーロッパではとてもポピュラーな野菜で、元々、根の部分を粉末にして漢方として使われていたそうです。
栄養成分の豊富さと、健康や美容への効果・効能が高いそうで、近年人気が高くなっているそうですよ。
シベリアが原産なので、寒冷地の北海道でもよく育つそうです。旬は5月~9月です。
ルバーブの茎です。この茎が西洋料理に使われたり、ジャムに加工されたりします。
酸味が強いのですが、香りがとても良いです。
取材を終えて会社に戻ったところ、不思議なことが起きました。
ご近所さんが、ルバーブのジャムを作られたそうで、食べてみてとおすそ分けしてくれたのです。
え?実はさっきまでルバーブの農園に取材に行ってたのですよと答えると、ご近所さんもびっくりしていました。
なんというご縁!
20年以上お付き合いしているご近所さんですが、ルバーブの話しは一度もしたことがなかったので驚きました。
ご近所さんが、ご自宅で作られたジャムです。
香りが良く、酸味と甘みのバランスも絶妙です。さわやかな風味と味だったので、即、気に入ってしまいました。
効能を調べてみましたが、
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体内の毒素や余分な水分を排出し、むくみを解消したり、デトックス効果が得られ、それにともない、便秘が解消される。
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歯や骨を強くする。
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糖やコレステロールが抑えられ、生活習慣病を予防したり、改善する。
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ストレスを軽減したり、体の免疫力を高める。
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強い抗酸化作用により、アンチエイジングが期待できる。
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視力の回復や、眼病予防、眼精疲労の回復に役立つ。
だそうです。
また農園に訪問して、いろいろ教えてもらいたいと思っています。
2024年6月5日
ハチミツ農家
みなさんお元気ですか。北海道も少し暖かくなりました。
最近はあまり良い話しを聞かなくなって、ちょっと寂しいですね。
私のほうはみなさんに良いお話しを提供できるようにと、北海道を忙しく走り回っています。
テーマを持って、改めて近辺から遠方まで、北海道の食の現場を見て回っています。
「安全な食」「おいしい食」「健康に良い食」「安価で提供できる食」、をキーワードにいつも北海道の食糧庫巡りです。
近年は、食品も高くなって、食糧不足になるという情報も増えてきましたので、魚貝だけに限定しないで、食全般、広く見つめていきたいと考えています。
また、みなさまに食を楽しんでもらいたいので、この社長日記では食が楽しくなるような情報を提供していきたいと思っています。
先日、近くで養蜂をしてハチミツを作っている農家さんのところへお邪魔させていただきました。
山崎さんという方で、以前は酪農をされていたのですが、酪農はやめてハチミツ生産を主として、ルバーブやハーブなんかを栽培しています。
この方が山崎さんです。
まだお若く気サクな方で、突然の訪問でしたが、快く取材に応じてくれました。
お父さんと一緒に農業をされているそうで、今はハチミツ作りをメインとして、ハーブやルバーブなども育てているそうです。
ちょっと気になっていたことは、北海道の冬をミツバチが越せるのだろうかということでした。
ミツバチの寿命は半年くらいだそうです。聞いて想像よりあまりに短かったので、衝撃的でしたが、女王蜂は4年くらい生きるそうです。
また、女王蜂は一日に1000匹子を産むそうなので、蜂がいなくなるということは無いらしいです。
越冬できるかという質問には、比較的寒さに強いらしく、冬の間は倉庫へ入れておけば大丈夫だそうです。
取材中もミツバチが私の回りをブンブン飛ぶので刺されないのかなと、ちょっと心配でしたが、大丈夫でした。
予め、刺されませんか?と聞いていたのですが、「大丈夫だと思いますが、刺されたらごめんなさいね」とのことでした。笑
とにかく刺されなくて良かったです。
この箱1個で、シーズン100㎏のハチミツが出来ます。
一ヵ月くらいしたらハチミツが出来るので、またお邪魔する予定です。
みなさんにお届けするくらい分けてもらえるかお聞きしたのですが、残念ながら予約でいっぱいだそうです。
ただ、いくらか分けてくれるそうですから、買ってきます。
次回の社長日記はハーブやルバーブについて書きますね。
実は、今年から私たちも畑を借りて、ハーブや野菜を作っているのですよ。
その辺りのお話しもしますね。
2024年5月15日
マスノスケ揚がる
昨日、マスノスケが水揚げされました。
ご近所さん達から、マスノスケが揚がったら連絡がほしいと頼まれていたので、電話をして捌き方を見学に来てもらいました。
マスノスケを見て、開口一番「こんなに大きいんだ!」と驚いていました。
今回水揚げされたマスノスケは10㎏でした。
頭が黒っぽいメタリックな色をしていて、まるで金属のようです。
ハラスの脂の厚さと全体にオレンジっぽい色が、その身質の良さを物語っています。
ますのすけは、近海物キングサーモンのことで、和名でマスノスケと呼ばれます。
日本でキングサーモンが水揚げされること自体が珍しいことで、入手も非常に困難な魚です。
魚体が10㎏くらいとなると、非常に高値が付き、まずは一般には手に入れることができません。
ほとんどが予約で一部の限られた高級料亭などにしか流通しないのです。
また、例年5月前後が水揚げのチャンスですが、年によっては1本も水揚げされない時もあります。
旬的にも、この時期の身質が最高潮に達します。
このあとマスノスケは噴火湾をかすめるようにして太平洋に向かって移動していきます。
これくらいのサイズだと、お刺身が50セットくらい作れるのですが、ご予約いただいていた分もありましたので、ラインでご案内したところ、一瞬で完売になりました。
お断りした方々にも食べていただきたいので、今季、もし水揚げされましたら、もう一度セリ落としたいと思っています。 良かったら予約をくださいね。
春は、マスノスケと板マスが水揚げされると、縁起の良い魚が揚がったぞ!みたいな空気感になり、工場がざわつきます。
みんな手を止めて、 捌くところを見学しますが、包丁を入れるたびに歓声が揚がります。笑
2024年5月10日
春の大漁フェア
前浜、鹿部に定置網が入りました。
秋には網を引き揚げてしまうのですが、毎年5月に再び定置網を入れます。
定置網は大きい網なので、いろんな魚が大量に入ります。物流などの流通視点で見ても、
最も安価で手に入るのは、やはり前浜の魚です。しかも水揚げしたての魚ですから、鮮度も極まります。
そこで今年から、定置網が入ったら、年に一度の春の大漁フェアを開催することにしました。
鮮度も最高で、価格も破格値ですから、春の魚を楽しんでいただけたらと思います。
ほんとに安いですよ。
但し、加工にあまり手をかけず安価に販売したいので、規格などはいろいろですから、多少の不揃いや規格外などはご愛敬ということでお願いします。
順次掲載していきますので、お楽しみに。
あと、サイトリニューアルですが、今回のリニューアルは大型システム改革になるので、少々手こずっております。
予定より遅れていますが、完成したらお知らせしますね。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
2024年2月28日
サイトリニューアル中
北海道は、少し寒さも和らぎ始めました。
まだ雪は降りますが、気温が上がっているので降った雪も融けやすくなっています。
その後、スノートレッキングも何度か行きました。
鹿部町から大沼公園へ抜ける林道や、大船町の林道など、数か所歩いています。
雪道を歩くのは、足腰を鍛えるには最適です。
景色も良いので、楽しみながらトレッキングしています。
近年、地震などの災害が増えてきました。
京都大学の地球科学者は、2011年から大地変動の時代に入ったと話しておられました。
教授達は、将来起きるであろういくつかの大きな震災を予測していますが、北海道は非常時、
食料を供給する重要な役割がありますので、さかなだマートも協力できるように、しっかり運営してまいります。
その時、さかなだマートは「何でもって、どのように貢献できるのか?」
ピーター・ドラッカーの問いかけですが、しっかり役目を果たせるように身体も鍛えておきたいと考えています。
さて、昨年からさかなだマートのサイトリニューアルに取り組んでいます。
システムが古くなってきたことにより、便利な機能を使えなくなったり、不具合が発生してお客様の利便性の追求も出来なくなってきています。
そこで今回は、システムをメインに、デザインも新鮮味を感じていただけるフレッシュなデザインに再構築しています。
また、従来からご愛顧いただいているお客様に、負荷なく使っていただけるように細心の注意を払っています。
リニューアルの時期は今のところ明確にはお伝えできませんが、近くなり、見通しが出来次第、改めてごお知らせさせていただきます。
すでに構築に半年以上かかってますので、出来れば初夏までには完成させたいと思ってます。
2024年1月22日
スノートレッキング
昨日、一昨日と、スノートレッキングに行ってきました。
一昨日は、先週ほとんど雪が降らなかったので、ソリは持っていきませんでした。
昨日は、吹雪のように風雪が強かったので、これはチャンスと、ソリを引いて冬の撮影に出かけました。
外に出ると、辺り真っ白で、車の轍も足跡もありません。
ソリのRVボックスの中には小さなポットに入れたコーヒーや水分補給のドリンク、予備のカメラなど入れています。
後ろには、ソリの跡と自分の足跡だけが残ります。
ソリの滑りは上々。軽く引っ張っていけます。安定感もあり、方向転換にも素直に反応してくれ、多少の段差ももろともせずついてきます。
予想以上の滑り具合です。
いやあ・・思ったよりいいね。
これならカメラのレンズも大きなものを持っていけます。
そして歩くこと1時間、お気に入りの風景がいくつかあったので、撮影しました。
時折、雪が横に降るくらい風が強くなります。
ソリの中に入れていたコーヒーと、水分補給のドリンクで休憩です。
ボックスの中には、予備のカメラ、ザイル(ロープ)、水分補給用のドリンク以外に携帯電話、充電用バッテリー、ネックウォーマーやティッシュ、タオル、ライターなどが入っています。
携帯電話は事故があった時のため、絶対に必要です。また、寒冷地ではアルカリ電池はすぐにパワー不足となります。リチウム電池は低温に強いのですが、それでも若干電池寿命が落ちますから、充電用バッテリーがあると安心です。
今回はテストなので持っていきませんでしたが、次回はここに数本のカメラレンズが入ることになります。
ソリの左側に積んであるのは、アルミ製の輪かんじきです。積もった雪の上を歩きやすくなります。
輪かんじきが必要なほど積もっていなかったので、この日は使いませんでした。
昔はいくつかの冬山を登ったことがあるので、アイゼンやピッケル、長いザイルなど、必要な道具は一通り揃っています。
また、クライミングもしていたので、カラビナやエイト環、ハーネスなどもあります。
今回、新しく買い替えたのは、アンダーシャツやハードシェルと呼ばれるマウンテンジャケットなど衣服類でした。
30年前と違い、技術が進歩していて、けっこうハードな登りもあったのですが、一滴の汗も衣服内に残りませんでした。
おかげで快適なトレッキングが出来ました。
汗をかく登山やスノースポーツは、汗が大敵になります。汗を吸う綿類はだめです。
アンダーウェアに水分があると、気化熱を奪い低体温症になるので、アンダーウェアは水分を吸わないポリプロピレンや、汗を外へ逃がす透湿性素材のアウターやベンチレーションが必要になります。
この日のアウターは、南極観測隊が使うブランドの透湿性パーカーで、オーバーパンツも透湿性素材です。
雨は通さず、衣服内の湿気を外へ放出します。
少々高価ですが、登山などでは命を守るアウターとして必須です。
この日はマイナス4度。
水分を吸わないアンダーシャツ、長袖のアンダーシャツ、その上にフリース、更に薄手のダウンジャケットを着て、アウターにはパーカーを着ます。
重ね着はレイヤーと呼ばれますが、気温により重ね着の枚数を調整します。
運動して暑くなると、一枚脱げば適度に温度調整ができます。
運動して15分ほど休憩しましたが、休憩中も寒さを感じませんでした。
雪原まで来ると雪も深く、歩くスピードも落ちます。
十分楽しめたので、帰路につくことにしました。
今回は3時間のトレッキングで、動物も発見できず、なかなか感動する風景写真とまではいきませんでしたが、引き続き楽しんでいきたいと思っています。
体力と脚力はだいぶ取り戻したと実感できた一日となりました。
もう少し脚力が戻ったら、ショートスキーのスノーブレードも再開したいと考えています。
そうそう、防寒対策で大事なのは、肌近く露出している動脈をカバーすることなんですよ。
手首や首、足首など、肌近くに通っている動脈からの熱放出が、体温を大きく奪うので、暖かく包む衣服やウォーマーが大切です。
また、頭からの放熱も多いので、ニット帽なんかがあればいいですね。
災害の多い国ですから、アウトドアから少しでも参考にしていただければと思います。
2024年1月18日
エスキモースレッド
先週の土曜日、たくさん雪が積もったので、お気に入りのマウンテンジャケットを着て、リュックを背負って雪の森林をトレッキングに行ってきました。
50代前半、病になって200メートルも歩けなくなり、それから10年以上リハビリをしてきました。
2000メートル級の冬山に挑戦するという目標を立てて、とにかく自然の中を歩く練習を始めたのでした。
年を追うごと、歩ける距離が長くなり、今では病の前より脚力が強くなり、長距離のコースを歩けるようになりました。
登山の前に、目標としていたコースを、雪の日に歩きたいと思ってチャレンジしてみたのですが、自分の予想より歩けて見事ゴールできました。
雪の森林は、凛とした空気感があって、とても清々しいです。
エゾシカの足跡があったり、エゾリスが木に登っていく光景に出会えたりして生命感を感じることができます。
ここには、国の天然記念物に指定されているクマゲラという大型のキツツキも居るんですよ。たまに私の家に穴を開けに来ます。笑
厳しい冬にも逞しく躍動する生命は、なにより美しいと感じます。
そこで、そういった生命感を写真に収めることが出来たらと思い、カメラやレンズを入れるソリを作ったのです。
ソリには、休憩の時にお湯を沸かしたり、ちょっとした温かい食事もできるようにと、アルパインコンロやマグカップ、水分補給のドリンクなんかも入れます。
ホームセンターで子供用のソリを買ってきて、RVボックスを積むだけの簡単なソリですが、ロープやカラビナはロッククライミング時に使っていた本格的なものです。
名付けて、エスキモースレッド(エスキモーのソリ)!
まあ、そんなおおげさなものじゃないですが・・。笑
ベルトで腰に付けて引っ張っていくんですよ。ウォーキング用のストックも持っていくので、下りは滑って楽しもうかなと。
近々行く予定ですので、森の風景や、動物を撮ってきますね。
写真歴は長くて、結構名だたる賞をいくつももらってるんですよ。
またこうやってアウトドアに出かけることが出来て、とても嬉しいです。
2024年1月11日
能登半島地震による被災お見舞い
中には子供全員、奥さん、ご親族の方々10人、一瞬で失った方がおられました。
1人取り残され、なんでこんなことに??と、現場に立ち尽くしておられました。
悪夢であるなら覚めて欲しいと祈るばかりの心境だと思います。
頬をつたう涙と言葉が、その痛みが、ヒシヒシと伝わってきました。
我が身に置き換えることさえ躊躇してしまいそうな出来事に、深い悲しみを憶えています。
現在、日本赤十字石川県支社と石川県共同募金が連携して義援金の受付をしていますので、さかなだマート(有限会社 嘉楽)から義援金を送りました。
人々の痛みと悲しみは深く、簡単には癒えないと思いますが、今足りていない物や、復興時のために少しでもお役に立つことが出来ればと願っております。
2024年1月5日
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
昨年中は、たいへんお世話になり、ありがとうございました。
また、地震により被災された皆様につきましては、心よりお見舞い申し上げます。
被災された皆様の生活が、一日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。
蝦夷富士(羊蹄山)