めぢか、ときしらず、鮭児(けいじ)
それぞれ帰るべき母川や系郡は異なりますが、鮭という種内の生活史での段階の違いでしかない三種です。
・ときしらず(時不知)
半年後に成熟する未成熟の鮭がときしらずです。うろこが剥げやすく銀色に輝いています。東北や北海道沿岸に春から夏にかけて回遊します。日本には遡上せず沿海州などの川に遡上するのではないかと考えられています。
・けいじ(鮭児)
もっとも若い未成熟な鮭で、生殖腺が極めて未発達で外見から精巣か卵巣かの判別ができない。非常に数が少なく、知床周辺でも年間数百匹を超えない鮭です。脂肪分が20%を超え、秋鮭の10%と比べると非常に高いことがわかります。
・めぢか(目近)
秋味の終漁期(11月)に現れる成熟間近の亜成熟固体。成熟期鼻やあごが出ない鮭の状態を表した呼称です。