歩留まりって?
歩留まりとは、原魚に対して処理したあとの目方の比率を言います。具体的には、原魚が100gとして、うろこをひき、内臓を取り除き、カマ下で落とした場合の残りの重量が65gであったとします。65÷100で65%となります。原魚が120gであった場合、65÷120で、54.1%になります。この54.1が歩留まりです。
コスト計算としては、魚が120g、フィレにしたときの重量が65g、原魚の単価が150円/kgであった場合、65g÷120g=0.541 150円÷0.541=277.2円になるわけです。したがって、魚のフィレの単価は、およそ277円/kgになるわけです。
たとえばフィレが1500円/kgしたとして、原魚が800円だからと言って必ずしも原魚が安いとは限らないのです。フィレにしたときの歩留まりが50%であったなら、800円÷0.5=1600円 フィレ価格1600円/kgとなるわけです。実際、歩留まりから考えると、人件費なども含めると原魚から自分で作るより安いこともあるわけです。きちんとした原価を算出するには欠かせない計算ですね。